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お気楽お日記 ꜀( ꜆ᐢ. ̫.ᐢ)꜆

最近読んだものあれこれ 6冊

ジャイロ/フィッシュ/璃々栖/お布団/ピエロの小説5冊 + その他1冊〜の計6冊。

最初、間違えてタイトルに「近々」って入れてたので、慌てて「最近」に直した。
きんきん、ちかぢか。
ところで近々って言葉を過去の行為に対して用いることができないのはなぜなんだろうか。

全く関係ないけど、KINKINタマカーって考案したやつマジで誰だよ……

きゃわ

いつもの読んだものメモ。
宣言通りあんまり本を読まない人生になったので、このメモも極短です。_(՞ᴗ°꒷꒦⎞」∠⎞_やむなし
とはいえ、字数的には3500字くらいはある。

あと例のごとく途中で力尽きている。

再読その1。
再読だけど、ほぼほぼ記憶が残っていなかったおかげで、新鮮に楽しめた。
この中だと「ギア」が圧倒的に好みすぎる。かなり異質な短編だと思うんだけど。
ラストの一文で、ギュンッとカメラがすごい勢いでズームアウトしていくさまが感じられて、テンションが上がる。鳥肌が立ってしまう。

あと、わたしは年齢も性別も身分も思想も職業もてんでばらばらな人たちが、突然ひとつの狭い空間(それこそバスのような)に押し込められる、みたいなシチュエーションが大好きなので、それも楽しかった。
(何でだろ?見ず知らずの他人が集められるデスゲームものとか好きだから?)

ギアと同じく、この設定でもっと色んな話が読みたいわ〜といえば、「一人では無理がある」
分かりやすくいうとブラックナイトパレードなんだけど、酷い現実に、救いのある結末のバランス感が好き。クリスマスの奇跡。
全体的にキャラクターたちのやり取りが微笑ましく、もちろんお仕事小説的な楽しさもあって、他のエピソードもぜひ読んでみたいなぁという気持ち。(その際は長編じゃなく連作短編がいい)

「If」はまあ… そういう制約のもと書かれた作品だと分かってはいるのだけど、その上で、やっぱり紙幅が足りない… と思った。
ネタがシンプルなので、短ければ短い方がインパクトがあって良いのかもしれないけれど……
これは200パーセント偏見なのだけど、5分後に意外な結末とかに収録されてそうな…(偏見)と思った。

「彗星さんたち」は、仕掛けに思わず膝を打った。その発想はなかった。
それにしても、このタイトルでこの内容を想像しろというのはかなり困難だよね(「女性主人公のお仕事小説」がテーマ)

“らしさ”たっぷりのエンディング「後ろの声がうるさい」にもニンマリしちゃう。
「一応、受け皿」ということだそう。これでこそ短編集だ。

とりあえず、「ギア」が好みオブ好みな上、"らしい"エンディングもちゃっかり用意されていたので満足な読後感。

なんと言っても、読み終わってからそこそこ時間が経っているにもかかわらず、いまだに内容を記憶している! 👈記憶力がクソなわたしにとっては大変珍しい


再読その2。

これも読み直しだけど、安定の内容なんも覚えてないやつ。

サクリファイス」がリーダビリティの塊で、純粋に先を知りたいという気持ちから一息に読み進めた。面白かった。
(いやちょっと待て。
 リーダビリティが高いのは間違いないんだけど、いかがわしげな村の因習とか大好きな、わたしの下世話な好奇心が要因かも。)

そして黒澤は人気なんだろうなぁというのはなんとなくわかる。
この4篇の中では一番面白く読めた。次点でポテチ。

「ポテチ」
珍しく女性キャラ(大西ちゃん)のキャラ立ちまくりでよかった。好感度高い。
冷凍庫のアイスには名前を書く。
ちなみにわたしは、あるキングが大好きで大好きでたまらないので、ラスト付近の黒澤のセリフ(ホームランが出たところで…)には、それがあるんですよ黒澤さん、とにやにやせずにはいられなかった。
たかだかホームラン一本でも、世界は一瞬平和になるし、その瞬間救われる誰かがきっといるんですよ。

「動物園のエンジン」
なるほどな? しかし伊藤くん………………

「フィッシュストーリー」
表題作。文庫の裏表紙のあらすじはクソだな、と改めて思った。
伊坂さんがずっと描いている「現代社会におけるヒーロー」像がとても好きなので楽しく読んだ。
ヒーローになるよう育てられた、というのが面白い。
ヒーローになるべく研鑽を積んだ、ではなく、ヒーローになるべく研鑽を積まされた、であるのがミソだと思う。


一緒にあるキング(再読)も借りたのだけど、読む時間も体力も集中力もなかったよ〜〜〜〜〜〜。のやつ。知らんがな。

帰国子女、純粋に羨ましいや(と、一瞬思ったけど、わたしは地元のクソ田舎もこれはこれで結構気に入っているので、う〜ん…… やっぱ 日本生まれ日本育ちでよかったのかもしれない)


明治期の神戸の街をメイン舞台に、悪魔とドンパチ戦う祓魔師(帝国陸軍属)のお話。これぞラノベ。たのしい!
あと久しぶりに癖(ヘキ)にぶっ刺さっちゃった。キャラも世界観も大好き。
本編ももちろん好きなのだけど、カクヨムに掲載されている番外編が最高中の最高で、そこそこの期間狂っていたと思う。
千代子少尉のこと好きになりすぎたのが良くなかったし、ていうかあれは完全に誤算……(そして千代子視点から見た皆無と璃々栖がたまんない)

それはそうと、続刊とカクヨム掲載話含め、これは璃々栖以上に皆無のキャラ造形と描写に力入れてるな?疑惑がわたしの中で絶賛持ち上がっている。
著者が本当にこだわって描きたかったのは皆無くんなのでは?
あと、少年主人公のこのキャラの濃さはラノベというより少年漫画向きっぽいな〜〜〜 と勝手に思う。

そんで、わたしはおねショタを必ずと言ってよいほどいやらしい目で見てしまうので(・へ・)イクナイ
セーヘキなので………………


頻繁に飯描写はないのだけど、その数少ない食事シーン(湯豆腐と刺身と白飯)があまりにもうまそう過ぎて、影響されやすいわたしはしばらく豆腐と刺身を食す日々が続いた………… 続いている(現在進行形)

ちゃんと大豆の味がする味の濃い豆腐、脂の乗ったムチムチの刺身(採れたて新鮮!も良いけど、多少寝かせて風味の増したお魚がわたしは大好きだよ)、水加減を誤らずふっくら炊けた白米。

え〜〜〜〜〜〜なにそれ?

最高じゃないの。

それに熱々の緑茶か、良い素材から丁寧に出汁をとったお吸い物があればペキカンだよな〜!と思う。
前者はやってみて実際にペキカンだった。

肝心のお話は、どこまでがノンフィクションで、どこからがフィクションなのか判断がつかず、後半の生々しさに大分動揺していた。
昨年メロリリを読んだがために余計にそうなった。
多分、そういうことを考えるのは野暮の極みなんだろうけれど。

そして終盤はぼろぼろ涙を零してしまった。
やっぱりこの手の物語はずるいんですよ……

そういや、本書を読んで某海社の悪評を初めて知った。そうだったのか。
大百科のコメ欄辛辣すぎて笑っちゃったよ。


あ〜〜〜〜〜〜 なるほど、たしかに初期っぽい。懐かしいこの感じ。
というか著者の長編を読むのがかなり久しぶりなので、その時点でちょっと懐かしみがある。
そしてこれは大変失礼な感想なのだけど、(近年の作品を思い出して)この15年でかなり文章が洗練されましたね…… と思った。

あと、駅の駐輪場でチャリンコに寄っかかって読んでたのだけど、小学校で体育教師風の男性と会話するシーンは声出して笑ってしまった。あるあるですな。


なんか…… アホ丸出しの感想でお恥ずかしい。
実はこちらは2日くらい前に読み終えたばかりなので、もうちょっと寝かせておくと、少しはまともな感想が出てきそう。
終盤はなんとなく先が気になり一気に読んだので、もう少し時間をかけながら(一冊読むのに10日くらい)大事に読み終えたかった。

関係ないけど、いま、うさこの顔横に指を押し付けてウリウリとやったら、ンーーーーーーて顔してて超かわいい。うさかわいい。


おわる。