nocturne

NOCT

お気楽お日記 ꜀( ꜆ᐢ. ̫.ᐢ)꜆

1/2 -デュアル- 死にすら値しない紅 読んだよ

コツコツ、ちまちま読み進めて十日くらい?
ようやく読み終えたので感想を。

で、今回ちょっと前置き長いんだけど…… ごめんねぇ。
本書は読み始めた経緯がわたし的に結構特殊だったので、(自分用に)メモを残しておきます。
と言っても別に大したことは書いてないよ〜〜〜。

健康診断を受けた帰りの電車で 子宮頸がん検診の激痛に悶絶しながら 何気なく(本当に何気なく)「小説 プロット」で検索したところ、鎌池さんの10周年記念サイト*1が現れたんですね。

そもそもなぜ突発的に小説のプロット作りを調べようと思ったのかという謎が残るが、それはおそらく、少し前にカクヨム川上稔さんの創作論*2(創作論じゃないよと書かれてたけど)とか和ヶ原聡司さんの刀剣取材レポ*3なんかを読んで「おもしれー!」となったことが多分に影響していると思う。

そこでは鎌池さんが小説の書き方を基本中の基本から丁寧に説明してくれていたのですが、その内容がベタながら本当に面白くて、「わ〜たのしい〜おもしろ〜い! 作家さんの創作論がもっと読みたい」となり、じゃあ検索キーワードを「創作論 小説」に変えて……… とかなんとかやって、そこでヒットしたのが森さんのnote*4でした。
ふんふんと興味深く読みました(どちらかと言うと創作論そのものよりも応募経歴とか影響を受けた作品の一覧とか結婚の報告あたりを興味深く読みましたけども)

ここでようやく「1/2」の話に戻るね。

この本は刊行当初から存在自体は知っていたのですが、その時はわたしの嗜好センサに引っかからず、ふーんと思ったくらいで、とりあえずスルーしていたのです。

で、多少の時間が流れて今回数年越しに巡り会い、手に取ることになったわけですが……
その理由は森さんのnoteのとある記事*5内で「こんな人に読んでもらいたい!」の項目の一つに「"""美少年"""が好き」(……なんですと??)があり、尚且つ「表紙絵には二人メインをゴリ押し」「男性女性問わず楽しめると思います」の文言があったからです。

「男女バディもの」「アクション多め」「戦う女の子」あたりもゴリゴリに刺ささりましたが

どうもヒロイン単体でなく「男女コンビ」としての要素を強く推されているご様子。
あと作中に"""美少年"""がいる。
え、なにそれすっっっごい気になるんだけど。
それで刀と銃でSFアクション??
めっっっちゃ好きなやつなんだけど。
作者が言うならそら間違いないわな、ということで。
この度無事釣られました。

ふ〜前置き長かった…… スマホぽちぽちスタイルだとかなり厳しいものがあるなこれ……(pc使いなさいよ)
色々としんどくなってきたところで、大体普段のノリに戻って 以下感想。
当然のようにネタバレが含まれているので注意。


まずひとこと。
令和版ダブルブリッドかと思ったらちょっと違った。
なんとなく、この本の感想は上記一文に集約できる気がする。
(いつかキャッチコピーが必要な時がきたらこいつを使おう。。。)

とりあえず一読しての印象としては「全体的にそつがない」かな。
丁寧に伏線を敷いて、丁寧に回収する。
お手本のような起承転結構成。
文章は癖がなくスラスラ読めるし、内容そのものも、良くも悪くも引っかかるものが無い。
まあなんというか普通に男女バディモノのラノベの1巻、という感じ。
可もなく不可もなく。
これはシリーズ化してくれないと評価しづらいぞ、とわたしは感じた。
伏線が回収されず謎を残しているとか、一冊で綺麗に終わっていないということではないんだけどな。

─12/25追記─
読み直してみたら「琴崎白奈を返殺する」という当初の目標は一切達成されてなかった上に、そもそも終盤以降、琴崎の"コ"の字も出ていないことに気がついた。
あと無常の風に関しても、リーダーが捕まっただけで特に組織解体とかされてなくて、一体何だったんだ、、という感じ。
次巻以降が出るなら上記の「1巻で語り残した謎」周辺がストーリーの起点になったのだろうけれど、、
結局何が言いたいのかというと、意外と消化不良な箇所や解明されてない謎があったな、という話。
─追記ここまで─

なんだろう、本当に引っかかるところが何も無い。


このお話の中で個人的に最もびっくりしたのが限夏くんが童貞じゃないという衝撃の事実。
えぇ、、お前、、そもそも性欲とかあったのか、、、(そこかよ)
絶対、イイ雰囲気になったところで女に押し倒されても終始キョトンとしてるか真顔で説教してくるタイプだと思ったのに(まあその手の女に対してはあながち間違ってないのかもだけど)

それに加えて亡くなった同僚と男女の仲であったことをサラッと言ってのけちゃうところもなかなかにヤバい。
こいつ頭沸いてんのか?????? と正直疑った。
GLIL(という会社)の他の皆だって歳若い同僚二人が実はデキていたとか知りたくないだろうし(気まずいし生々しくて嫌)、もしわたしが紗束さんだったら自分の死後とはいえ勝手に知人(それも同僚とか!!)に肉体関係バラされたくないんですけど?????
感覚が独特すぎ、というか大分空気読めてなくて周囲の人たちちょっとコレつらくないのかなーーーとかいう余計な心配。
だからといって限夏が嫌いというわけでもないんだけどね。
この男感性やべーなオイと思うだけで。

とまあ、やっぱりここらへんのやり取りが一番印象に残ったかな。
我ながら妙なところ気にしてんな、とは思う。
あと作中のお色気要素(?)が伴ちゃんではなく限夏なのはちょっと面白かった。
めっちゃ脱衣を強要されるじゃん、、、

余談だけど人の心を持たないクソ外道サイコパスマッドサイエンティスト金髪美形ショタは大大大好物なので、友景刹那くん、めちゃ美味しかったです。
(伴に刻印を見せているシーンの)口絵が大変かわいらしくてso good!! ……の一方であの性格なので、邪気の一欠片も無い純新無垢そのものといった笑顔で人間を生きたまま解体とかしてほしいなぁ〜〜〜〜〜(マジクソ)などと思っていたら、ガチでその通りすぎて笑った。
一刻も早く死んだ方がいい。


(2500字くらい)

*1:オフィシャルウェブサイトより「鎌池和馬の一〇年分の構造」https://dengekibunko.jp/author/kamachikazuma/trial/structure/01/

*2:川上稔がフリースタイルで何かやってます。」内の「川上稔デビュー25周年記念特別コラム」https://kakuyomu.jp/works/1177354054885551466

*3:「真っ向取材 電撃ディスカバ:Reポート カクヨム出張版」https://kakuyomu.jp/works/1177354054889334999

*4:「note:森バジル(ライトノベル作家)」https://note.com/mori_basil

*5:結婚報告の記事です。