nocturne

NOCT

お気楽お日記 ꜀( ꜆ᐢ. ̫.ᐢ)꜆

ジャンクション読み終えたけどさぁ

ずっとふわふわした気持ち。
まだぽ〜っとしてる。



結局のところ十文字は破滅するし、そんな彼の復讐先として白丁花は殺害される。
彼らは最後まで分かり合えないまま死んでゆく。
新谷は生き返らず、その罪が清算されることはない。
黒田の気づきは手遅れで、翡翠は恋と部員を、灰賀はかけがえの無い友人を失った。
一命を取り留めた赤坂にしろ、おそらくは格闘技界に戻ってくること能わない。
夜月は青山を見つけ出し、本当に殺してしまうかもしれない。
そして、すべての元凶と言うべき教頭は、灰賀のささやかなサプライズの犠牲となって表舞台から姿を消した。(自業自得である)



学校は、もう無い。



万事が万事、あまりに救いが無さすぎて気持ちが悪い。頭の中がぐるぐるする。
しかし読者をそんな気持ちにさせてしまう時点で、本作は間違いなく傑作と言い切れる。



唯一、この結末に希望を見出すことができるとすれば、それは夜月と灰賀の最後のメッセージのやり取りに他ならない。
というか、作者が与えてくれたせめてもの情けとして、私はあの言葉を希望だと信じていたいと思う。
彼らがどこかで復讐の輪廻を断ち切ることができるように。





──なぜ復讐をしないのか?



──復讐はいけないことだからだ。