nocturne

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お気楽お日記 ꜀( ꜆ᐢ. ̫.ᐢ)꜆

【記録】愚者のジャンクション読んだよ

「働き蜂は幸福だ。
『役割』があるから帰る巣がある。
そこに未来を託せる。
天才の役割は、働き蜂のために巣を作ることだ」

(p127)



「彼らのせいで巣が一つ壊れた。それは全体の不利益へと繋がる。

働き蜂は自分の巣を維持するために、必要のない個体を救おうとはしない。
その『役割』はないからね。
だが、人間は『役割』を失った同族をも支えようとする、非生産的な種族だ」


「彼らのせいで出た損失の補填をするのは、本来は別の『役割』を全うするだけで済んだ同族だよ。
そんなことも教育しなかったから、この国はこうなった。
損失を出した者には、相応の対価を支払ってもらうべきじゃないかい?」

(p128)


一連の事件を悪党=特進生の視点から再度見直してみる下巻。
続編とか後日談ではなく、時系列はSide friendshipとほぼ同じです。


これはおそらく一生記憶に残るだろうなぁ。

それにしても灰賀くん(と挿絵の黒田さんと口絵の白丁花)が魅力的過ぎてつらい…… つらい……。



「名探偵」の十文字。助手役の佐藤。
元バレーボール部の新谷と飼育部部長の翡翠
転入生の白丁花に刑事熊本。
エーミール。てるてる坊主。女生徒A。教頭。
そして、6人の特進生と1人の「名無し」。

“ この世に真実などない。あるのはただの事実と、それぞれに都合の良い解釈だけ ” ──

邪悪evilなる悪党と復讐者と傍観者が乱れ交錯する学園リベンジミステリ、すべてが繋がる解答編。



ただただ面白かった。悔しい。超好き。
途中、続きが気になりすぎて仕事がまるで手につかなかったという……
読書をしばらく止めると言ったそばからこれだもんな〜 我ながら呆れてしまう。

Side friendshipの冒頭の白丁花と十文字の、いかにも重要そうなシーンが、灰賀視点ではものすんごいサラッと描かれたところとかよかった。
彼にすればあくまで伝聞上のエピソードだし、言うならオマケの後日談みたいなものだもんな〜〜〜。

感想はまた後日、余裕があれば上げます。多分ない ゲフンゲフン



追記: 佐久間先生、結局一度たりとも出てこなくて哀れ。