「気付いちまったら、もう、無視はできねえよな」
(p212)
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傑作。まだ1月ですけど早くも今年のベスト入りが確定しました。
本当にこの作品を世に出してくれてありがとうという気持ち。
なんと言っても本作は女子がときめく年の差同居ラブコメなんですよ……!
男性向けレーベルから出ているけど女の子にもガンガン読んでほしいシリーズ。
明莉ちゃんにしろ広巳さんにしろ、かわいいかっこいい通り越してもはや愛おしいです………… ラブ…………
蛇足
ていうかデビュー作からわずか四ヶ月で続刊を出したんですか?(え、普通にすごくない!?)
1巻もそうだったけど、「生っぽい」女の子のキャラクター造形が最高。
私はこういうのにとことん弱いんです…
時間をかけて作る前髪とか、香りのキツい香水ではなくボディミストを採用するとか、飲み会に恋コスメ装備とか、あぁわかる、わかるよ…
明莉ちゃんを筆頭に、登場キャラクターがみんな等身大の普通の女の子(あるいは女の人)なのが本当に素敵でキュンキュンくる。
このときめきはおそらく少女漫画のそれです。
とはいえ少女漫画ってほぼほぼ読んだことがない…… 軽率に例に出しちゃってごめんなさい。
共感ポイントがしっかり押さえられていて、なんというか実に女の子のことをよくわかってらっしゃる。
杉浦さんの腐り具合もリアルで笑った。わかるよ… 笑
そして今巻はタイトル回収が秀逸ですよね。
正直1巻の後半で内容がタイトルから離れたなぁと思いましたが(それでも面白かったから良いのだけれど)、2巻ラスト付近で綺麗に回収されたのでびっくり。
実に鮮やかな手腕でした。
ストレートにネタバレなので伏せますが、
「制服」の意味が1巻と2巻で異なるの良いよね……!!
ついでにネタバレ蛇足をもうひとつ。
途中まで九条の正体は広巳が過去にキレ散らかしたという万引き高校生かと思ってました…… だって偽名で生活とか人相は変わらないとかいうんだもん…… 知り合いかと思うじゃん。違ったけども。
総じて最高でした。
もっと広い層に読まれるべき名シリーズだと思います。
3巻、正座待機してます。
本作は登場人物の平均年齢が妙に高い*1のでバランスをとりつつキャラのインパクトを出すためにもそろそろ
*1:杉浦さんの年齢がよくわかっていないのでアレだけど、おそらく19歳の明莉が最年少と思われる。