ゲーム版イナギャラを2万字程度でゆるく語る【前編】
スーパーノヴァ楽しいのでその感想でも。
ゲーム版とか言いつつしれっとアニメの話もしております。あしからず。
■描写の違いについて
アニメ版と比較すると、やっぱり細かい描写が省かれているのよね。
まぁこれは制約上仕方ないことだけども。
アニメ1話の天馬と目が合った瞬木がニコッと笑うところとか(物語前半の瞬木を簡潔且つ的確に表現していてお気に入りのシーン)、通話を終えた黒岩に水川さんが無言で走り寄るところとか(ここのみのりん最強かわいい・・)、2話の井吹の「俺の前に立つな!」とか。
あと皆帆と瞬木の会話シーンも地味に減らされている、のかな?
実際に数えたわけではないし、既に記憶が大分怪しくなってきているので断定はできませんが・・・
とはいえ瞬木の「よく喋るね、相変わらず」はゲーム/アニメ共通で嬉しい(ここの二人のやり取り好き)
(皆帆のウザ面倒くさ鬱陶しさに瞬木の腹黒さと苛立ちが凄くよく表れていてGood job)
真名部のウザさに皆帆の面倒くささ。
瞬木の性悪さに井吹の自己中さ。
これらはすべてマイナス要素ではなく、むしろ各キャラクターの魅力なんですよね。
アースイレブン、どの子も決して素直で良い子ではないんだけど私はむしろそこが好きです。
えーと、話を元に戻して描写の違いについて。
ゲームだと(おそらく容量とかテンポとかの関係で)各惑星での観光シーンがごっそり削られていてちょっと悲しい。
使用用途不明な謎の民芸品(土産物?)を買い込むアースイレブンとか、謎肉を頬張る井吹&皆帆とかすごく見たかった・・・
ただ、逆にアニメでやってほしかった描写が多いのもまた事実で、例えば瞬木が携帯電話を所持していないこととか普段買い食いをしないこととか、あ〜〜〜わかるわかる〜〜〜 そうでしょうね〜〜〜〜〜って感じで、ものすごく首を上下に振ってしまった。
説得力!
ついでに瞬木の小学生時代の出来事もアニメ版よりわかりやすい描写がなされていて、彼が人間不信になった契機に関してもさらに高い説得力を感じた。
さっきから瞬木のことばっかだな・・・
■ド素人組+αが愛おしすぎる
皆帆と真名部が思った以上にニコイチしていたり(そして想像していたより遥かに真名部がポンコツだったり)、
鉄角と野咲がうるs・・ いい意味で騒がしかったり(この二人の絡みはアニメ版以上に多め)、
アニメじゃほとんど描かれなかったけど九坂が森村大好き過ぎ(て周囲が呆れてい)たり、
瞬木の態度の悪さに磨きがかかっていたり(虫けら共て)、
剣城の口数が異様に少なかったり(序盤「神童さん・・・」しか言ってなくて吹いた)、
と、様々な発見があって面白かった。
あと雷門イレブンとの絡みがあるのはゲームならではだな〜と思った。
(イナリンクの瞬木と狩屋のやり取りがものすごいツボでした。昔(の狩屋)を懐かしむ霧野と三国さんw w w )
(輝の「瞬木くん」呼びも地味に衝撃だった。ギャラクシー、マジで先輩後輩の上下関係がゼロだよね・・・)
■天葵! 天葵!!
天馬はいちいちかわいいしアニメ同様超いい子だし(練習への参加を渋る好葉に「大丈夫! 俺も付き合うよ!」と言ったあたりで好感度メーター振り切れた)、
(後述するけど、試合前に声をかけたときがこの上なく天使。無条件で天馬のことを信頼してる感じが伝わってきて最高)
なんていうかもう天葵ちゃんがほんっとーーーーーーにかわいくてかわいくてお布団の中でバタバタした。
特にイナリンクのアレ!! アレは一体なんなんだよォ!!!(バタバタ
イナリンクのアレ ↓
「カトラ姫って美人?」
「え?」
「うん そうだね。」
「お姫さまって感じの子かな。」
「もう一度会ってちゃんと話したいな・・・。」「そ そう。」
「そういえば 葵。
ユニフォームもう乾いた?」
「あれ?」
「葵ー。」「あ!」
「ごめんね。あとでもってく!」「へんな葵。」
(略)
「ポトムリの雰囲気 なんだかカトラに似ていたよ。」
「そうなの?」
「同じ惑星キエルの出身なら当然かもしれませんね。」
「私も会ってみたいなあ・・・。」
「カトラはきっと生きてるよ。
俺は信じてる。」「天馬・・・。」
「ごめんね。」「え?」
「なんでもないっ。」
「天馬はカトラ姫のことをそこまで信じているんだね。」
「だったら私も天馬を信じるよ!」「ありがとう!」
天使か何かですか?
でもこれは200パーセント天馬が悪い
「天馬のことはなんとなくわかるの」の時点であこれやばいなと思ったけど、
試合前に声をかけると「天馬、深呼吸だよ! リラックス、リラックス」「天馬ならできるよ! 私、信じてる」って言ってくれるの本当エンジェルすぎると思うんです。
(深呼吸とリラックスが逆だったかもしれない。よく覚えていないですすみません)
あーなるほどこういうところで貧弱ボキャブラリーがバレるのか。
あ。さっき上のほうでアニメ版とゲーム版の描写の有無について触れたけど、葵ちゃんが天馬に缶ジュース渡すシーンがなかったの、本当につらい。
あそこの葵ちゃんかわいすぎるし、カップルにしか見えない公式天葵最高なのに・・・・・・
■アニメ未登場技とその逆について
ウイニングロジック〜〜〜〜〜〜〜!
習得した瞬間に絶対これ真名部と皆帆でやるやつじゃん(むしろほかに誰がやるねん)と思ったけど、実際は使用者の近くにいた選手が自動的に相方に設定されるのでシュールな絵面を何度も見せられる羽目になって困惑した。
皆帆と鉄角のウイニングロジックはあまりにも似合わなくて笑った。
真名部と好葉のセットもなんか違和感凄かった。
追記:真名部とフェイのコンビは良かった。どっちもかわいい。
あとホーリーロード編やクロノ・ストーンの設定をそのまま引き継いでいるアニメ版と違って、ゲームの天馬は初めからゴッドウィンドや風穴ドライブを習得していないし、帝国とのエキシビションマッチで剣城とファイアトルネードDDを披露することもないんですよね。
ちょっと寂しいけど、でも最初からそんな強力な技覚えていたらゲームの難易度ダダ下がりだもんな。仕方ない。
(しかし「勝利への解法」のあのゴッドウィンド、再現したかった・・・)
■各エピソードについて
基本的にストーリーはゲーム/アニメ共通だけど、改めてゲームで見てハッとしたのでこの機会に簡単に触れておきたい。
■/サンドリアス戦
■目覚めろ! 俺のダークサイド!!/サザナーラ戦
瞬木の、
が本当に痛々しくてつらい。
自分を普通だと思い込みたい隼人つらい。
改めて思うけど、天馬ってものすごく頭がいいというか感覚が鋭いんですよね。
サッカーバカであるのは間違いないけれど、ただのバカではないというか。
察しがいいと言ってしまえばその一言で片付いてしまうのだけど、なんというかそれだけじゃなくて、きちんと思考を巡らせたうえで物事の本質をピンポイントに突いてくるというか。
(上記の26話のセリフがモロにそう)
うーん、言い表すのが難しいんだけど、いつもすごくよく考えて動いているなぁと思うし、能天気そうに見えてその実周囲のことをちゃんと見ていて本当に感心する。
円堂はシンプルに真っ直ぐで気持ちのいい奴で、頼れるキャプテン! チームの守護神! 精神的支柱!!ってイメージで、人並み外れたカリスマ性で仲間を引っ張っていくような印象を受けるのだけど(そしてそれもまた好きなんだけど)、天馬からは本当にガチな方向での人を惹きつけ動かす才能を感じるんだよな〜。
なんだろう。いい意味での、この違和感は。
■
ギャラクシーで真っ先に、良いな〜好きだな〜と思ったところは、実は、天馬が彼の代名詞である「なんとかなるさ」を全然使わないところなんですよね。
唯一出てきたのが、
「──ここで俺が『なんとかなるさ』って言っても、きっとみんなの不安はなくならないと思う········ でも俺は、みんなと一緒になんとかする道を探したい!」(18話)
↑これとあと最終43話だけ(「──みんなの想いが入っているんだ。なんとかなるさ!」。最後の最後で出てきて胸アツでした)
もしかするとこれもちょこっと当てはまるかも↓
ここ、天馬がただのポジティブシンキングじゃないってことがよく表れているんだよね。
前向きに頑張るけども決して盲目的でも楽観的でもない。
「頑張ればなんとかなる」が通用しない世界で、その現実を直視しながら、それでも諦めたくない逃げたくないと踏ん張る天馬は、チームのキャプテンとしても主人公としても一人のキャラクターとしても本っっっ当に理想的だと思う。
ギャラクシーのセリフの中でも五本の指に入るくらい好きなセリフに「俺は諦めたくない。だって嫌だから! これが最後の試合なんて・・・」(アニメ17話)っていうのがあるんだけど、天馬が精神論で全てを片付けているわけではないという事実があるからこそ、このセリフがキラリと輝いてくるのです。
何度も言うけど天馬は周囲に思われているほど単純でもポンコツでもないのですよ・・・
神童も言っていたけど本当に世界編は「そんなに甘くない」し、続く宇宙編は「背負う重みが違う」んですよね。
メインターゲット層のことを考えると、すごくシビアでドライな物語だと思います。
■翼を捨てた戦士たち/ガードン戦
長老のあまりの情け容赦の無さが腹筋的に辛かった。
マグマに突き落とすw w w w w w w w w w w
ゲーム版長老、アニメ以上にキレッキレですな。
(じゃあアニメ版では情けをかけているのかと言うと割とそうでもないのでフォローしづらい)
まあ長老のことだから、本気でヤバいと思ったらすぐ救出するよう仲間に指示を出している。と思う・・・思うよ・・・多分・・きっと・・・
そんで、アニメ版がどうだったか既に記憶が怪しいのだけれど、ゲームできちんと井吹から神童へフォローがあるの良いな〜〜〜 と思った。
「・・・・・・ありがとな」「ん? 何か言ったか?」「いや、なんでもない」ってやりとり、すげーーーベタだけど、逆に言うとベタ故の安心感がありますね。
ベタベタ。
■さらば友よ/ラトニーク戦
過去の感想にも書いた通りアニメの真名部覚醒シーンが大好きなんだけど、ゲーム版もすごく良かった。
天馬の「なにあれ? 小さい」発言に思わず吹き出しつつ(キャプテン正直すぎ・・)、その後の好葉の
「あれはラーテル!
イタチの仲間でとっても強いの。
すごく硬い毛皮や爪を持ってて ライオンやコブラにだって恐れず立ち向かうの!
だから『世界一怖いもの知らず』って言われてるの!」
このセリフにグッときた。
珍しくハイテンションで饒舌な好葉にもグッときた
アニメ32話のあのシーンはまさにこれだなって。
"初めてソウルを発現させる時の真名部が一瞬目を瞑りかけて、でも逃げずにグッと踏ん張り眼前の脅威に立ち向かっていくところ、めちゃくちゃかっこよくて大好き。"
これですよ。
描写やエピソードは異なれど、ゲームとアニメがいい感じに連動していて本当に良い。
語彙力〜
あと野咲ちゃんの「うおおおぉ」が意外すぎる。
どっちかと言うと「はあぁぁぁ」かと思ってた。
そして井吹と瞬木のやり取り。笑った。
「お前····· ひねくれてるな」
「お前にだけは言われたくないね」
本当もうお前らは・・・っ!! 大好きです
どっちもどっちだろ ゲフンゲフン
■ バカきょ・・・ バラン兄弟
「リュゲル兄! なんかあっちに白い生き物がいるぞ! 浮いてるぞ! すげー!」
「見るな 見るんじゃない ガンダレス。あれは『手品』ってヤツだ。俺たちの集中のジャマをしているんだ」
その発想はなかったシリーズ。
(蛇足ですが、白い生き物=ピクシーです)
安定のバカ兄弟で安心した。
あと割と関係ないけど、野咲の隣で延々と腹筋してる信助がかわいい・・・
■
大変長いので記事を二つに分けました。
以下、【後編】に続く。
〈to be continued…〉