nocturne

NOCT

お気楽お日記 ꜀( ꜆ᐢ. ̫.ᐢ)꜆

オールタイムベストに入れざるを得ない

実のところ、未だにジャンクションに打ちのめされてます。


すごいよ…… 読み終えてからかなり時間が経つのに、未だに頭の中をぐるぐる駆け巡っているんですよ。


ここまで強烈に頭に残られると、もう嫌でもオールタイム・ベストに入れざるを得ないというか。
むしろ入れないという選択肢が存在していないというか。

私的にレターズ/ヴァニシングと同程度の衝撃、と言ったら果たしてその凄さが伝わるだろうか?(伝わってほしい)


二冊できちっと読ませ、読者をパーフェクトに打ちのめしてくる。少しも無駄のない傑作です。



好きな場面とか
(本編のネタバレを含みます)

「……教えてください灰賀くん。私はどうするのが正しかったのでしょう」

とても難しい話だ。

僕なんかでは、彼の苦しみも悲しみも、まったく共感してあげることはできない。そんな壮絶な物語だ。

少しだけ考えて、僕は高校生らしい、難しくないありふれた返事をした。


個人的にSide evilで黒田が灰賀に“ 自分は本当はどうすれば良かったのか “と尋ねるシーンがゲロ吐くほど好き。

本来的には切なく悲しい場面であるはずなのに、あぁ、黒田さんって真性のサイコパスだったんだなって気づくあのシーンはどこか美しくもある。
孤独で哀れな事実の判明とは同時に耽美さも孕むものだから。

そして、飾らない灰賀くんの返答がいかにも彼らしくて。


……。

いいよなぁ。いいよねぇ。

読後に感じるあの虚脱感含め、たまらなく好きな作品である。

本書と出会えてほんとによかった〜!(と言いつつやっぱり打ちのめされている)







「木下さんに、好きだって言えば良かったんじゃないですか?」