アイドルが正しくないというのなら、この世界で何を信じればよいのだろう。
短く平易な言葉をテンポ良く次々と繰り出してゆくことで、文章全体にパワーと勢いを与えている。謎の説得力。
文中における漢字と平仮名のバランスは意識してやっているのかな。
作中で繰り返される「根拠」という言葉(なんと全部で16回(!)も出てくる)もとても気になる。
それにしてもタイトルと表紙がすごく好きです。
下火の脳裏にはあのライブハウスで観たものがよみがえっていた。
観客がぎゅうぎゅうづめで、音楽が充満して、すごいカオスで、すべてをつかさどる世゚界の三人は無謬の存在に見えた。
彼女たちなら、歌詞が飛ぼうが槍が降ろうがそれを正しいものと観客に思わせるだろう。
読書BGM(後付け):
『アンドロメダ迄一瞬で』 / IA, 初音ミク - Omoi - ニコニコ動画