AR(拡張現実)技術が発達した近未来のアキバを舞台に、オタク少年が周囲の女の子たちのトラウマを 心理学的アプローチを交えながら
「MOE ─召喚しませ!おとめなえいたんご」と似通った世界観(電脳?都市アキバ/ユーザー反応の抽出とビッグデータ化/ホロ・コスプレ等)にもかかわらず、エイタと歩夢の両主人公の描かれ方が対照的で面白い。
歩夢が隠れオタク絶許マンであるのに対して、えいたろーくんは隠れオタクそのものだもんね。
立場が真逆だ。
……ただまぁ、好きとか嫌いというよりノルマクリア(≒読了)できてほっとしている、というのが今の正直な気持ち。
なんでしょう、読んでいて随分つかれました。
決して悪い作品じゃないんですけど。
同じオタクノリでもおとたんはケラケラ笑って読んでいられたんだけどなぁ。
(あちらが完全なるコメディベースだからかな)
ノエルは、続けて言った。
「しかもこれからは、
目に見えて 、自分の境界自体が曖昧になる時代がくる」「
拡張現実 か」俺が言うと、彼女は嬉しそうに微笑んだ。
「そうそう! 自分じゃない自分になり切る。それが当たり前になった世界では、自分の境界線は物質的な自分じゃなくて、
拡張現実 の自分の方に引かれるようになるのかもしれない。理想の自分をまとうだけじゃない。理想の自分を、自分として認識するんだよ。これを自己実現と言わずに何と言うんだ」