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お気楽お日記 ꜀( ꜆ᐢ. ̫.ᐢ)꜆

竜と火星と猿と終末

最近読んだ(再読した)本4つ。


先日過去の読書を振り返る記事を書いたので、次は直近の読んだ本とこれから読む本の話。

(正確にはエントリを作っただけで本文を書くのはまだなんだけども) ゲフンゲフン

タグやタイトルに「本の感想」と入っている割には感想でもなんでもない、ただの日記です。
感想と謳いつつ、あんまり本の内容に触れていないし。
ちなみに「火星に住むつもりかい?」以外はすべて再読モノです。



■ 最近読んだ本

再読。
続刊を年単位で積んでいるものだから、もはや自分でもどっからどこまで読んだのかわからなくなり、これを機に1巻から読み直すかーと軽い気持ちで手に取った、リブート版され竜1巻。
当時からこのシリーズは1巻が一番面白いだろうと思っていたけれど、やはりというか、読み直してみても1巻が一番面白かった。

シリーズ物ライトノベルの1冊目とは思えないほど、濃密で濃厚、二転三転する物語は、読み応えという面で明らかに群を抜いている(と個人的に思う)。

しかし通勤中に電車で読んでいたこともあってか、読むのにめちゃくちゃ時間がかかった。
読破にかかった時間は正味1ヶ月くらい?

長期シリーズ化を意識して、この1冊だけでは回収されない伏線がいたるところに散りばめられており、それがまあいちいちノスタルジックだったりセンチメンタルだったりするのだけれど、初読時ではわからなかった伏線の意味も続刊既読の今ならわかる・・・ というわけで、ちょっとにやにやできました。

あと、昔、本作を初めて読んだときは何とも思わなかったのだけれど、改めて読み返してみると翼将のジェノンくんの他の追随を許さない圧倒的しょぼさがじわじわきました。まる。



あーーーーーーよかったです。よかった。すごく面白かった。
上述のされ竜や、ちょっと前のフェオーリア魔法戦記を読破するのに一月以上もかかったことと、色々積んでる現状から鑑みて、とうとう自分は小説すら読めなくなってしまったのかと心配していたのですが、別にそんなことありませんでした。
普通に一気に読めたし、ちゃんと面白かった。
個人的に久々の伊坂幸太郎*1だったけれど、やっぱり私の好みによく合います。
「魔王」「モダンタイムス」「ゴールデンスランバーなど「国家」や「権力」との対決を描いたほかの作品をあれこれ思い出しました。
全部面白かったなぁ。
しかしまあ相変わらずの小並感でつらい。



再読。
高校時代に読んで、なんだかすごく面白かったというふんわりした感想を抱いたことと、猿というか孫悟空が出てくること、さらには五十嵐さんという生真面目な男の人が夜中にダンボール箱を積み上げてバンザイしているシーンしか覚えていないという素晴らしい忘却っぷりだったのだけれど、実際、読んでみると(記憶は)大体あってたとしか言いようがなかった。

ちなみにバンザイしているシーンはうろ覚えの記憶とはちょっと違って、控えめな感じだった。

実は本書を初めて読んだ時は地域の避難訓練のため地元の高校の体育館に家族全員が集合していたというろくでもない思い出があったりするけど、まあ正直それはどうでもいい。長いし。

ラスト付近で二郎君がロレンツォにメールを送るところとかいかにも伊坂キャラクターって感じがして好きです。
あと辺見のお姉さんの名前が最後に明かされるところもすごく好き。
しかしあの一冊だけでは眞人君の問題が解決しなかったのは意外というか、記憶違いだったんだなーって。

「エアコンは人を救う。それを僕は売る。わかりやすくていいだろ。」

五十嵐大介のSARUも気になるけど、そっか、そういう繋がりにするのか。



なんか真面目に感想書く気が起こらないし(←これは作品のせいではなく私の問題)傑作名作とはさすがに言い難いのだけれど、私は結構好きです。
エピソードとしては今のところ「鋼鉄のウール」が一番好きかな。
母胎に新たな命が宿ったり自宅に拳銃持った男が押し入ってきたりすることはなく、大きな事件は何も起きず、ただただ語り手の十六歳の少年が過去の出来事を淡々と回想していたりジムでキックボクシングのトレーニングをしているだけの話なのだけれど、これがすごく良い。
逆に「籠城のビール」は安直というか、ちょっと安っぽい。
あえて安っぽさを装っているのかもしれないけど。

前述の猿もそうなのだけれど、最近の作品と比べるとやっぱり初期の伊坂感を強く感じたなぁ。
これはどちらかというとマイナスな意味で、です。
ちょっとした言葉遣いとか、小難しい四字熟語のチョイスとか、登場人物の言動に対してやたらとアイロニックな地の文とか。
視点を変えれば、刊行を続けるごとに進化しているんだなぁということになりますが。

あと、まったく関係ないんですけど、本作を読んでいたらなぜか(いや本当になぜか)イリヤとか、「世界の終わり、素晴らしき日々より」とかを読みたくなったので、近いうちにぜったい読みます。
内容とは特に関係なくて、単に夏が近いからかもー。そうかもー。



なんか、猿の途中くらいからいきなり文を書くのがめんどくさくなったので、ここらで一旦切ります。
気が向いたらそのうちふらっと続きをやるかもしれないし、やらないかもしれない。

*1:直近の伊坂作品は読んでいないので、たぶんサブマリンか殺し屋シリーズ以来だと思う。