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シモとメタとパロ満載のお下劣ギャグ小説が読みたい(書籍版シコルスキ)+‪α

<過去ログ7>
記事タイトル:シモとメタとパロ満載のお下劣ギャグ小説が読みたい(書籍版シコルスキ)+‪α


悔しいけどめっちゃ楽しかった·····。1巻2巻まとめての感想です。




皆さまお久しぶりです。
かなり更新の間があいてしまいましたが、いかがお過ごしでしょうか。
管理人は相変わらず色々とダメな感じです。


・・・。


さて、気を取り直して本題に移ります。
ズバリ今回は最近読んだ本の感想まとめ記事。
この感想シリーズは、月末になったら〜とか新しく20冊読んだら〜というように月や冊数毎に区切って本を紹介する記事ではなく、どうしても感想を残したい!誰かに語って聞かせたい!これはもう何か書かずにはいられない!・・・と思わず叫んでしまうような(良くも悪くも)強烈な本、あるいは心の琴線(またの名を嗜好のストライクゾーン)に触れる本と出会った時にだけポチポチポチッと更新するようにしてます。
要は少しでも執筆意欲を煽られたらこちらの負け。
罰として感想記事をポチポチ作成します。
読み終わったけど普通(or微妙)だな〜特筆するこたな〜んもねぇや〜とか思ったらこちらの勝ちで、その場合わざわざ記事は作りません。
そんな感じでゆる〜く続けていきますので、どうぞよしなに。ペコリ(・ω・)_ _)

・・・と、その前に一つだけ注意事項を。
今回の記事では主人公とヒロイン、その関係性に対してやたらと可愛い可愛いを連呼していますのでご注意ください。
例:師弟可愛いよ師弟、師弟が可愛いすぎてツラい
普段はこういったことはあんまり書かないはずなんですけど。


①うわっ、そういうのはちょっと・・・(引き)

②自分もそういうとこあるけど、よく知らん他人が言ってるの見ると萎える(不快)

③自分の好きなキャラにだけは死んでも言ってほしくない(殺意)


上記のいずれかに該当する場合はこの辺りでブラウザバックを推奨します。

・・・よろしいでしょうか?
それではどうぞ!





本シリーズとの出会いについて


1巻が出た時はさして何とも思いませんでした。
強いて言うならひっでぇタイトルだな、と。笑
もうタイトルだけで内容がなんとなく想像できたのでそこから特に興味が広がることもなく・・・(実際に読んでみるとかなり印象が違いましたが)


2巻が出てもしばらくはふーんと思う程度でしたが、愛読させていただいているいくつかのブログでとり上げられており、気になったのでこの度手に取ってみました。
説明する気皆無のあらすじ紹介で「なんだこりゃ」と思ったことと、2巻の副題が盛大に自分のツボに刺さったこともそれぞれ理由の一つです。「今回はこのくらいで勘弁しといたるわ」て。



とにかくキャラクターが好きである


深夜の1時半くらいにKindleでポチッと買ったのもあって、最初はキレキレのギャグにしばらく吹きっ放しだったのですが(※なぜか2巻から先に買った)、途中から主人公である師弟コンビがなんていうかもう可愛いすぎてそこにしか目が行かず、読書のポイントがズレズレの状態で読み進める羽目になってしまいました。
もはや二人が喋っているだけで可愛いし、一緒に立っているだけで可愛い。
口調がそれぞれ敬語と丁寧語なのも可愛いし、お互いの呼び方すら可愛い。
サヨナが「ずっと先生の弟子でいたいなんていうのは、単なるわがままなのかな」なーんて不意に思ってしまうのも可愛いし、シコルスキのほうも怪我を治してあげたり夕飯のリクエストを尋ねてみたりとなんやかんや弟子に優しい(甘い)のも可愛い。
最終的に、喩えでも何でもなく彼らが何をやっていても可愛いとしか思えなくなってしまうという。


うーむ。
正直ここまで自分の心に刺さった主人公コンビは「ダンタリアンの書架」(三雲岳斗角川スニーカー文庫)や「ナインの契約書」(二階堂紘嗣、MF文庫J)以来です。
当初はナンセンスギャグと切れ味鋭いツッコミの応酬(と頭がおかしくなりそうなクソしょうもない下ネタ)を楽しんでいたはずなのに、ふと気がついた時には既にキャラ萌え小説としての読み方に完全シフトしていました。
サヨナ可愛いよサヨナ。師弟可愛いよ師弟。
完全に本書の読み方を間違えているという自覚があります。

ヒロインサヨナが可愛いすぎる


そうそう!これこれ!こういうヒロインを待っていたんだよ!・・・と心の中でガッツポーズ。
自分はかつてはたくさんいた「男性向けライトノベルにおける女性(少女)主人公」(及び「女性が主人公の、男性向けライトノベル」)が好きなんです。
容姿は普通かそこそこ可愛い(けどモテない)程度だけど元気で負けん気が強く、作中のツッコミ担当で、もう一人の主人公(男)に振り回される役で、ドジな上に周囲からの扱いがびっくりするほど雑、なんというかもうひたすらに不憫の塊・・・でもめげない!みたいな。
周囲のキャラクターに関しても、おいおいお前らそれって本当にヒロインの扱いかよ?みたいな。
そういったタイプのヒロイン兼主人公が非常に好み。
彼女達は周りの扱いの雑さとそれにめげない健気さが可愛いのです。
よく分からないけど、あざとさの欠片も無いのが一周回って逆にあざといとすら思えてきます。



で、サヨナさん。
彼女は本当に酷い扱いを受けています。特に1巻収録の第6話。
三人のいい歳こいた野郎共(変態)がエッチなビデオの撮影を巡って終始互いをつっつきあっているだけのこのお話ですが、そこでのサヨナの扱いがあんまりにもあんまり過ぎて超楽しかったです。
普通、どんなに残念なヒロインであっても大抵の場合美少女だから「残念系」という言葉で片付けられてしまうし、アレなコスプレしたら主人公の男の子だって多少は意識しちゃうじゃないですか、とりあえず見た目は可愛いから。
しかしサヨナの場合、約一名の特殊性癖の変態を除いて、アレなコスプレしたところで作中のどの男からも全く相手にされず・・・どころか真剣に盛大に壮絶にディスられてすらいる(セクハラを超えて最早いじめに近い何か)
正直ここまで酷い扱いのヒロインは久しぶりに見ました・・・良いと思います。
彼女が単純極まる恋愛脳ではないのも好印象です。



本当に彼女の絶壁狂犬小娘キャラは作中で燦然と輝いています。
あらすじには「おっとり巨乳美少女(予定)」とありますが、もし彼女がおっとり巨乳ryだったらそれほど好きになってはいません。
ていうかそれってなんかもうラノベのヒロインみたいじゃないですか(あれ?)



不快感を抱かせない下ネタ成分


私、下ネタ・・・もとい、性に関する全てが徹底的にダメなんですよ。
どれくらいダメかと言うと、ベッドシーンはおろか、ちょっと濃いキスシーンやどことなく性を感じさせる男女の抱擁シーンですら耐えきれず、そっと目と耳を閉じるレベルでダメです。
最近の小学生のほうがエログロ耐性を持っているんじゃないかとすら思うほどにダメ。
そんな下ネタ的な意味でクソ雑魚以下な自分ですが、本作の下ネタは不快感が一切感じられないのが非常に不思議でした。
なんだろう。開けっ広げすぎて下手に隠してないからもういっそ清々しく思えてしまうのだろうか。
チラリズムの法則じゃないけれど、上手な下ネタや隠語猥語の類いは真の意味を巧妙にボカしてあるからこそ背徳感とエロさを感じるのであって、開けっ広げな下ネタはただの下品なネタ(意味そのまんま)にしかなれないのだろうか・・・
とかなんとか、本作に微妙に関係の無いしょうもないことまで考えてしまいました。
読んだのが深夜だったからかもしれません。


追記:セクハラ被害者であるサヨナが大して照れていないのも大きな要因のような気がします。
卑猥な単語にいちいち動揺するでも赤面するでもなく、冷静にキッツいツッコミを叩き込む姿は好感度高すぎます。



かれい絵は本作が一番魅力的なんじゃないでしょーか


正直言って、未だかつてかれい絵がこんなに可愛いと思ったことはなかった ※個人の感想です
表情豊かな女の子ってこんなにも可愛いんですね。驚きです。
←そう言えば最近、しらび絵でも全く同じこと思ったわ・・・
反面、銀髪長身美青年のはずのシコルスキがカラー絵で白髪のちょっとかわいい男の子みたいになっているのはどうなんだという気がしないでもないですが、サヨナの可愛さが違和感の全てをまとめて帳消しにしてくれるので万事オールオッケーです。



良くないところもちょろっとあります


ここまで良いところを中心にお話しましたが、欠点がないかと言われるとそんなこともなく。
例えば本作は台詞主体の進行というか、一部を除いて極端に地の文が少ないタイプの作品なのですが、複数人が同時にわ〜っと喋るため「口調だけではどれが誰の台詞だか判断できない」「これは一体どのキャラクターが言ったんだろうか」と頭を悩ませる場面が何度もあります。
とりわけ、ツッコミ役のサヨナの口調がしょっちゅう豹変するので判別がなかなか面倒。
普段はシコルスキ寄りの丁寧口調(一応師弟で区別がつくようになってはいるけど)、エキサイトするとユージン寄りの荒い口調になり、尚且つユージンもツッコミ担当で似たような言葉を発するので「ん〜?」と首を捻ることしばしば・・・
これが二人だけの会話なら何も迷うことは無いのですが、三〜四人集まると途端に難易度が高くなります。
考えさえすれば最終的に誰の台詞なのかはわかりますが、その度にいちいち立ち止まらなければならないので微妙に読書のテンポが悪い。


また、本作はメタギャグやパロネタが多数挿入されていますが、お世辞にも全てが全て高いレベルにあるとは言えないので(そこが特徴とも言えるのですが)、読む際には夜中を強くオススメします。
深夜のハイなテンションが、作中における多少の粗も全て受け流してくれますので

(逆に、昼間に読むと大変冷静な気持ちで臨めます)


追記:2巻に関してはその限りではありません。昼夜を問わずいつ読んでも全く問題がないほどギャグレベルが向上している。

オマケ:既視感の正体


数々のメタギャグにやりたい放題のパロネタ、作家&編集&絵師弄り、終盤のてんこ盛りと超弩級のご都合主義・・・
このハチャメチャファンタジー具合には見覚えがあるぞ・・・と思ったところで既視感の正体に思い至りました。

宮部みゆき「ここはボツコニアン」シリーズです。
なるほど、これは確かに汚いボツコニアンだ!!(自分で言い出しておいてなんですけど、この言い草にはかなり笑いました)
ボツコニアンは宮部みゆきらしく実在のゲームネタを中心にできています。
当然ながらこちらはいたって健全、普通に全年齢対象の作品なのでお子さんにもお気軽におすすめしてあげてください。
ちなみに自分は3巻の三国志編が一番好きでした。


そして、ボツコニアンシリーズの主人公である双子の姉弟がまた可愛いんですよ本当に・・・
サヨナがシコルスキのことを「先生」と呼ぶのがもう可愛いすぎていちいち堪らないのですが(彼のほうから「そう呼んでほしい」と言ったのも可愛い)、ピノがピピのことを「ピピ姉」と呼ぶのも当時は可愛くて仕方ないと思っていました。


やー、萌えるポイントが何も成長してねぇな。



余談


以下いつもの余談。
下ネタ系統のお話も全て楽しく読んだのですが、おそらく最もツボに入ったのはなろう小説ネタ/異世界転生パロ。
2巻収録の第9話「マウントの応酬と弟子」はスピード感とギャグのキレが素晴らしく特にお気に入りです。
主人公が大の異世界転生者嫌い(!)なのもあって、地の文や台詞が何ともアイロニック。
行間からも皮肉オーラが溢れ出している・・・
あと、何だかちょっと野崎まど劇場の雰囲気も感じました。
その他、本作を読む過程で無性にBLEACH(※ちょくちょくネタが挟まれている)が読みたくなったので近いうちに読みます。懐かしや〜



その他最近読んだ本ダイジェスト


想定内ではありますが、一作目で思いがけず長くなってしまいました。
最近では歌野晶午を読んだり乙一を読んだりりゅうおうのおしごと!を読んだり数年ぶりに伊坂幸太郎を読んだりその他色々していたのですが、長くなりすぎる・・・というかぶっちゃけ気力が持たないので今回は書くのを諦めます。


とりあえず、伊坂作品はどハマりしていた高校生以来久々に読んだのですがやはり良かった。
今回は「魔王」を読み返したのですが、こうなったら続けて「モダンタイムス」ゴールデンスランバーを読まずにはいられないよね〜と思ったり、千葉くんが相変わらず歩く死亡フラグみたいに扱われている・・・と思ったり等々(ゴールデンスランバーにもいましたよね彼)


著者の作品は(なぜか)殺し屋シリーズ以外はほとんど読んでいるのですが、若干内容を忘れかけている作品もあるので定期的に読み返したいですね。




さて、次回の小説関連記事は、いつか書こういつか書こうと繰り返していた「ほうかごのロケッティア」(大樹蓮司、ガガガ文庫)と「2005年のロケットボーイズ」(五十嵐貴久、双陽社)の比較でもやろうかな〜と思っています。
どちらも好きな作品ですが、インスパイアなのかオマージュなのか単なるパクリなのか分からないレベルで酷似しているので比較検証が必要だ!と思った次第です。
ちなみにAmazonさんによるとロケッティアは2009年、ロケットボーイズは2005年の出版となっております(紙書籍の話です)

まあその前にコスメ関連の記事を書くかもしれません。
当方アイシャドウラバーですが、NARSの限定とシュウとDiorの新作が可愛いすぎたんですよね・・・





それでは、ここまで読んでいただきありがとうございました。
また次回の更新でお会いしましょう(・ω・)ノシ のち!