シリーズ全7冊のうち、この巻がもっともお気に入り。
メグとセロンとラリーのトリオが結局一番好き(!)だし、部活対抗ということで普段より熱量高め(棒高跳びしながら大仰な台詞を叫んじゃうメグが大好き)で燃えるし、留学生視点(最初は謎の二人称に面食らうが、読了後にその意図がわかる)の美しい情景描写や優しい心情描写が最高に素敵だし(元々こういうのを期待していたんですよ)、掌編でマードック先生の印象を上げておいてーかーらーのー、最後の話で株爆上げ! みたいな構成も安直ながらグッとくる。良かった〜!
ただし、ジェニーと名無しの新人君のちょっとしたいたずら(……いたずら?)であの二人の関係性が急転直下の事態を迎えてしまったわけだけど、正直、これまでのセロンとラリーの涙ぐましい努力は一体なんだったのか、という感じはある。不憫。