第14回スニーカー大賞で大賞を受賞したダークファンタジー。
同レーベルのダークファンタジーの流れを正当に受け継いだ、(個人的に)最高に好みな作品。
もうすっっっっっっごく良い。
読んでいて興奮でゾクゾクする。背筋が。
個人的にはムオルくんのぶっきらぼうな喋りと対人関係における不器用さ、若干の歪みを感じさせるメリアへの愛が完全に性癖で、あっありがとうございます!!という感じでした。
※参考 ↓
全人類が読め。
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謎だらけだった世界が、物語が進むごとに少しずつ判明していくところとか、主人公・ムオルの来歴とか、兵士特有の乾いた語り、彼の不器用な優しさ………… この作品のすべてが好き。
また、ヘルメットの話や首輪など、細かな伏線の置き方が丁寧で無理がなく、好感が持てる。
そんでもって文体と描写がたまらなく好み。
……というか普通に文章が巧いです。読みやすい。
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そんなわけで、久々に読んでよかった、と心の底から思えた本でした。
全人類が読め(2回目)
後付け読書BGM(いつもの):
スーサイドパレヱド 歌った【あらき】 - ニコニコ動画