nocturne

NOCT

お気楽お日記 ꜀( ꜆ᐢ. ̫.ᐢ)꜆

ネコのおと 読んだよ

メタSFミステリ(←???)

安直だけど奇書、なのだろうか。
過去読んだ本の中でも屈指のぶっ飛び具合… もしかしたら傑作なのかもしれない。

あと普通にギャグのキレが良すぎて、コメディ小説としてのレベルも高い。
二話以降はすべて引き攣り起こすかと思うくらい笑った。
マジで全人類読んでほしい…… と言いたいところだけど、ある程度ファンタジアならびに富士ミスの事情に明るくないとところどころ意味が理解できない…… かも。

でも少なくともわたしの中で今年のベスト候補の一角に挙がったのは間違いない。
富士ミス作家たちのギリギリまで諦めない不屈の精神、作中の設定がどれほど破綻していようが、あの手この手で辻褄を合わせよう(とするのはさすがに無理でもせめて話だけでも先に進めてやる)と奮闘する姿勢に乾杯!


以下、ネタバレ以外の何物でもないので閲覧注意。


特に田代さんはマジのマジで凄くて、読みながら何度も膝を打った。
バリバリのミステリの語りじゃん。
それもフワッとした動機重視ミステリじゃなく、理論と理屈で地道に詰めていくやつ。
よくぞあの惨状から持ち直した(?)な…… いやほんと………… もう…… 尊敬しちゃう…………
(多少の力技が混じっているのはご愛嬌)(なお次回)

そして吉田さんもめっちゃ無理するなぁ。。。
6番目でそれやるか?? 普通

6話ラストが想像の斜め上を行きすぎて、どう収拾つけるか以前に最終話をどうやって始めるんだよ(※夢オチはすでに使われているため使用不可)(無理ゲすぎる)、、、、、と思っていたけどそこはさすがのあざのさん、違和感なく繋げてくれる。

(しかしその結果、「他の作家から見た自分を描く(ヨイショしながら)」というある意味一番イヤな役回りを負う羽目に)(かわいそう)


でも本文中で業務連絡しないでくださいよ(笑)

あとちょっと面白いな〜と思ったのがキャラクターの男女比。
本作では女の子キャラ(ヒロイン)が登場するのははじめの二、三話くらいのもので、それ以降は圧倒的に男性キャラの出番が多いんですよね。
ちょっとライトノ ベルらしからぬ感じ(まぶらほとか詰め込んでる割にね)
まぶらほは女の子いますけどね)
まあそれ以上に作者の出番が多いのですが……

しかし頭にネコ耳を生やした堀内検事と雑な進行の裁判長(その正体は……)、師走先生を本物の犯罪者()にしてしまった景ちゃんがツボすぎる。死ぬほど笑った。

あと、各作品の担当イラストレーターによるネコ耳イラスト(※一部例外あり)が拝めるのも何気に美味しいですよね! 女の子より男性キャラの方が多いけどね!

下心も何もなく買ったのだけど、まさか2022年も終わりになって、村崎さんの新規(ではないが、とりあえずわたしの知らない)Dクラ絵を目にすることができるとは思わなかった。
それもネコ耳付き
いやほんとありがたすぎる………… 葛根東カルテット最高すぎるほんとすき……………… 結局、景が一番似合ってて笑う。



タイトルが本当富士ミスのセンスだなぁと思う。
別に皮肉ではない。